令和5年6月14日、市貝町議会の定例会が開かれた。議題には、農業委員の選任や県市町村総合事務組合に関する重要な議案が含まれた。
まず、入野正明町長が「株式会社サシバの里いちかいの経営状況」に関する報告を行った。令和4年度の決算が確定し、売上高は8,300万円の見込みを立てている。この中で、農産物直売所の売上は前年比103%の増加を示しており、地域の協力が貢献したと話した。
次に、監査委員の選任が議題に上がり、小沢岩夫氏が選任されることが全員の賛成で決定した。小沢氏の経歴が評価され、地域における信頼の厚さが選任の要因とされた。
また、市貝町農業委員会の委員任命が12件一括して審議され、各候補者が地域内での農業経験や知識をもとに推薦された。入野町長は「地域振興のための委員として適任」として十分な説明を行った後、全議案が賛成多数で可決された。
さらに、栃木県市町村総合事務組合に関する議案では、佐野地区衛生施設が脱退することにより、組合の構成地方公共団体の人数を減少させることが報告され、問題なく承認された。
最後に、令和5年度市貝町一般会計補正予算についても議決され、生活支援を必要とする低所得世帯への支援策が盛り込まれた。この中には、物価高騰に伴う生活支援金や、マイナポイント支援のための新たな予算が計上されている。
今回の会議で、町民に密着した施策が一層進むことが期待され、市貝町の将来を見据えた重要な決定がなされた。