12月1日に開催された市貝町議会で、複数の重要課題に関する質問が集中的に取り上げられた。国体におけるオープンウォータースイミングの中止が主要な焦点となり、入野町長はその原因としてアオコの発生と水質の悪化があると説明した。具体的には、化学的酸素要求量(COD)が基準値を超えていたことが新たな情報として挙げられ、専門家の意見を受けた上で中止の判断がなされた。町長は選手の安全を最優先し、断腸の思いで決定したと強調した。
さらに、公共交通機関の整備とインフルエンザワクチン接種の助成についても議論された。町は現在、インフルエンザ予防接種に対し、年齢に応じた助成を行なっている。一方、若年層への接種率が徐々に減少している傾向を受け、町は啓発活動の強化を図るとした。特に、未接種の乳幼児に対しても新型コロナウイルスワクチン接種が始まっており、町はその周知徹底に努めている。
また、不登校の現状に関しては、課題解決へ向けた複数の措置が報告され、町はスクールカウンセラーやソーシャルワーカーによる支援を拡大し、タブレットを用いた授業支援も実施する方針を示した。さらに、体育館や武道館へのエアコン設置についても議論が交わされ、猛暑や寒さ対策とともに避難所としての機能向上を図る意向が表明された。
これに加え、農業集落排水と公共下水道の接続に向けた現状報告があり、接続工事が進行中とのこと。バス停留所の上屋設置に関しても、地域住民からの要望を受け、町長は進捗に期待を寄せた。最後に、宮古島市との交流の強化についても具体的な取り組みが進む中、地域資源の活用や新たなイベント等の実施が求められた。町の発展に向けた議論が展開されたことが印象的であった。