令和5年1月26日、市貝町議会は臨時会を開催し、市貝町課設置条例の一部改正について審議した。
入野正明町長は、条例改正の目的として、人口減少や超高齢化社会への適応を挙げ、多様化した行政課題に的確に応える必要性を強調した。特に、サシバを町のシンボルとし、地域の特性を活かした施策を推進することが狙いである。
具体的な改正内容については、企画振興課の商工観光係を農林課に移動させること、企画振興課を企画財政課に改名することが含まれている。さらに、サシバの里推進室を新設し、環境保全と地域振興を一体的に進める体制を強化することも発表された。政治的な意思決定として、町の利益と地域の特徴を両立させることの重要性も示された。
議案の質疑には、豊田功議員や小塙斉議員が参加し、各課の役割や新設される部門について詳細な質問があった。特に豊田議員は、人事に関してリーダーシップの重要性を指摘し、組織が円滑に機能するよう配慮が必要だと訴えた。
質疑応答が続く中、入野町長は、業務の独立性と専門性を重視しつつ、市貝町全体の連携を強化する方向性を示した。これに対し、有機農業などのプロジェクト推進も考慮しており、職員の育成にも努める旨が伝えられた。また、現行の行政機構図を見直し、より効率的で透明性の高い組織を目指す方針も明らかになった。
最終的に、議案第1号は全員の賛成によって原案通り可決され、会議は閉会した。新たな課設置によって、今後の行政運営において市貝町のニーズに応える内容が期待される。