令和3年6月9日、市貝町議会は第4回定例会を開催し、議題として道の駅での野菜フェスタや脱炭素の取り組み、自治消防団と町職員の管理に関する質問が行われた。
まず、議員の小塙斉氏は、市貝町の道の駅で野菜フェスタを開催する提案をし、その重要性について語った。彼は「道の駅は地域経済にとって重要な部門です。地域の特産品を販促する場として位置づけ、農産物の直売の強化が必要です」と述べ、健康促進の観点からもこのイベントの定期開催を求めた。この提案に対して、入野町長は「今年の秋に実施を予定しており、健康増進をテーマにしたイベントの準備を進めています」と答えた。
次に、脱炭素についての質問に移った。小塙氏は、新たに設置する太陽光発電所の提案を行い、具体的な設置場所や設置コストについても言及した。入野町長は「太陽光発電は脱炭素に向けた有効な手段であり、慎重に検討していく必要があります」、「設置に関してはいくつかの課題がありますが、調査研究を進めます」と強調した。
さらに、自治消防団についての課題も上がった。小塙氏は「団員数の減少が続いており、現行の制度見直しが必要です」と懸念を示し、入野町長は「実態調査を行い、対策を迅速に進めます」と応じた。特に、消防団の報酬制度に関する改革も重要な議題であることを認識していると述べた。
他には、株式会社サシバの里いちかいの経営状況についても報告があり、令和2年度の決算が配布された。町長は「売上高は約2億6,200万円で、前年よりも増加しました。このような運営ができることに感謝しています」と発言した。議会としてもこの成功を次年度に繋げていけるよう努力すると確認した。
特に公的予算の議案に関しては、複数の議案が上程され、国民健康保険税や介護保険条例に関する改正が承認された。入野町長は補正予算に関連し、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯への給付金を計上しました。これからも必要な支援を提供していきます」と述べた。
議会の円滑な運営を保つためにも、町民からの信頼を勝ち取るために、今後の施策が重要である。町としても、さらなる地域の活性化を目指す中で、各種取り組みがなされることに期待が寄せられている。