令和5年第2回市貝町議会定例会が3月3日に開催された。
議会では、町長からの提出された複数の議案が審議された。
特に注目されるのは、学校の部活動の地域移行問題である。
川堀哲男議員は、教育長に対し、部活動の地域移行について詳細に質問を行った。
その中で、教員の負担軽減や地域スポーツの活性化に向けた課題が浮き彫りとなった。
教育長の小森祥一氏は、文科省の方針を踏まえ、今後の具体的な進め方について言及し、地域関係者との連携を図る必要性を強調した。
また、自治消防団に関する現状と今後の対策も議題に上がった。
川堀議員は、団員数の減少や高齢化が進む中での団員確保の難しさについて質問した。
入野正明町長は、団員処遇改善の方針を示す一方で、地域の皆様の理解と協力が不可欠であると訴えた。
特に、地域での防災教育の重要性や少年消防隊の取り組みについても触れ、今後の活動方針を確認した。
さらに、公共施設の男性用トイレへのサニタリーボックス設置についても話題となった。
公共施設の設置状況と今後の整備計画が議論され、町民のニーズに応えるべきとの声が上がった。
町長は、町営施設の整備を優先的に進める考えを示した。
市貝町は令和5年度の一般会計予算を審議し、総額54億8,000万円を計上した。これは前年と比較して減少したが、教育や環境、福祉に向けた施策は著しい。
特に環境問題に関しては、町長から新たに制定される環境基本条例に基づいて町の施策を進めることが説明された。
この条例は、今後の町の環境施策の指針となるもので、地域の特性を最大限に生かした形で進めるべきとの期待が寄せられている。