令和2年12月1日、市貝町議会の定例会が開かれ、議案についての審議が行われた。細部にわたる補正予算案や、地域振興に関する重要な議題が取り上げられた。
議案のひとつである「令和2年度市貝町一般会計補正予算(第7号)」について、入野正明町長は、歳入歳出それぞれに1,253万4千円を追加し、歳入歳出予算の総額を62億2千133万7千円とする提案を行った。特に新型コロナウイルスに関連する財政的影響に対処するため、職員の期末手当を改定し、特別職の給料を減額することを報告した。
続いて、荒井和一議員は、「農業振興」や「デジタル化」の施策について質問。特に新型コロナウイルスの影響を踏まえ、農業の持続可能性を確保するための支援策について質した。入野町長は、新規就農者への支援や機械化の促進、農地の集積についての計画を強調した。
石井豊議員は、具体的な道路改良事業に関して質問をし、「町道笹原田・石下線」の工事が長期間未施行である状況を指摘した。これに対し町長は、必要な維持管理策を講じる意向を表明し、来年度の計画に盛り込む方針を示した。また、住民からの要望が強い道の整備についても、町民の意見を反映させることを約束した。
さらに、町の住宅団地周辺道路の整備に関して、豊田功議員が道路管理と住宅地のアクセス改善について提議した。町長は町道認定の難しさを認めつつ、地域住民の利便性向上を図る必要性を強調した。
8割以上の答弁者が町長や建設課長として、市貝町全体の農業や地域振興を意識した発言が多くの議員から引き出され、議会は活発に進行した。今後も、地域の安全や持続可能性を保つための施策が協議されることが期待されている。議案のすべては原案通り可決され、今後の実施に向けた協力と取り組みが求められている。