令和5年12月1日に開かれた市貝町議会では、子育て支援や役場職員の働き方、高齢者の移動手段についての質疑が行われた。特にインフルエンザワクチン接種に関しては、議員たちが無償化や補助金の拡充を求めた。
インフルエンザワクチンは高齢者や中・小学生を対象に助成されているが、町内の感染拡大を受けて、その範囲や金額の拡充が急務とされている。議員は自治体の予算が必要な助成拡充を求め、「今後、早急に補正予算を組んででも、予防措置を実施すべきだ」と強調した。
国民健康保険に関しても、高校生以下の負担を減らす施策が求められた。町は未就学児に対して給付の軽減策を講じているが、さらに高校生までの補助に関しては検討中であると答えた。危機的な経済状況下で皆保険体制の維持が課題となる中、町独自の支援策の拡充が期待されている。
さらに、小学校や中学校の無償給食についても議論となった。対象者の減少は見込まれるが、財政負担を考慮しつつ、無償化を前向きに検討していく意向が示された。
会計年度任用職員についての質問では、役場の職務において専門性が高い業務が多く、正職員が行うべき業務と会計年度任用職員の業務分担に関する見直しが進められていることが確認された。
高齢者の移動手段に関しては、免許返納の促進やデマンドタクシー券の申請者数などが述べられ、特に70歳以上の世帯に対する助成のあり方についても言及された。さらに、町は現状の制度を理解しつつも、多様な背景にある高齢者の支援が今後鍵であるとの見解を示した。
これら一連の議論を通じて、市貝町における子育て支援への本気度が求められ、議員たちの具体的提案や意見は今後の施策に活かされる見込みである。議会では、町民が快適に暮らすための施策充実が求められた。