令和5年3月2日、市貝町で定例町議会が開催された。
議題には、医療的ケア児への支援や学校給食費の無償化、サシバの保護推進などが含まれた。特に、農業問題が重要視され、多くの議員がこのテーマに焦点を当てた。議会では、農業経営の困難さや、支援策の必要性が繰り返し強調された。「小沢岩夫議員」は、農業の危機的状況に言及し、持続可能な農業支援の具体策について質問を行った。
小沢氏は、農業従事者の減少や耕作放棄地の増加が県内全体の問題であることを指摘した。財政的に厳しい中、国や県の支援策に加え、町独自の恒久的な支援策が必要であると強調した。これに対し、町長は「一過性の補助金は経営の基盤を揺るがす」とし、持続的な施策が不可欠であると述べた。さらに、オーガニック農業や耕畜連携の重要性にも触れ、町の農業を活性化させるための取り組みを進める意向を示した。
また、インボイス制度に関する質問もあり、町では商工会と協力して制度の周知に努めていると応じた。町内の登録事業者数は約100社で、制度についての理解を深める場が設けられていることが説明された。町長は、農業における本気度と町としての方向性を問う地方議員に対し、しっかりとした施策を講じる意向を表明した。
教育に関する議題では、一般質問の中で小・中学校の給食費の無償化を求める意見が出され、議員らは「教育は未来への投資」と位置付け、給食の役割を強調した。町では現在、給食費の半額助成が行われているものの、恒久的な無償化については慎重な姿勢を示した。また、地産地消の取組みとして、学校給食に町内の農産物を利用することが提案され、その割合の拡大に向けた方策が議論された。
最後に、サシバに関しては、町の鳥としての地位の見直しを求める意見もあり、町民の意向を伺う調査の実施が計画されていることが報告された。町は自然環境の保護と農業の振興を両立させる街づくりを目指し、地域を一つに結ぶ活動を推進する重要な時期に来ている。
このような内容が議論される中で、今後の市貝町の発展と農業支援のための施策が期待されている。