令和6年第3回市貝町議会臨時会が、4月22日に市貝町役場で開会した。議会では、専決処分した7件についての承認が行われ、町長や職員の報酬についての改正も議題に上がった。特に、町長の給与や旅費の2割カットが注目を集め、いじめ問題や職員の超過勤務手当の未払いに関連した措置であると明らかにされた。
入野正明町長は、町内のいじめ問題の調査委員会において、過去に発覚した問題に対して責任を果たすため、報酬の減額を行うことにしたと説明した。この他にも、時間外労働に対する未払い問題についても町長は再発防止策を強調し、職員への意識向上を促す姿勢を示した。
また、議案第30号では市貝町税条例の改正が提案され、住民税や固定資産税の軽減案が紹介された。ここでは、低所得者への配慮がなされ、寄付金控除の見直しによる新しい規定の整備が求められている。この改正により、家計負担軽減の目的で税制の柔軟性を持たせる方針に賛同する声も上がった。
今後の議題として、令和6年度の一般会計補正予算が可決されたが、特に農業集落排水施設の汚泥処理に関する工事も盛り込まれている。処理場の管理と改善に向けた予算が計上され、町民の安心・安全な生活が保障されるよう努めていく意向が示された。
議会では今後も住民の声を聞きながら、政策形成にあたいし、地域の発展に寄与する方針が打ち出された。議員同士の活発な意見交換もあり、今後の市貝町の運営に向けた政策確認の場となったことが強調された。