芳賀町の議会での一般質問では、防災対策や投票所変更計画が中心議題となった。
議員の小林一男氏は、台風19号による防災の重要性を訴えた。彼は、今後の気候変動により、特異な気象現象が増加していることを指摘し、自治体が町民の生命と財産を守るための具体的な対応策を求めた。特に、台風19号による被害状況や町の情報伝達体制について詳細な質問を行った。
この質問に対し、町長の見目匡氏は、台風19号の際、芳賀町では軽微な被害で済んだと述べた。それでも、町は避難所の開設や事前の備えに注力し、町民の避難行動をスムーズに行うための訓練と評価を行ったことを明らかにした。また、災害時の情報伝達の方法についても、町民に対し、予測をもとにした早めの情報提供を行ったことで、町民は余裕を持って避難することができたという。
続いて、北條勲氏は投票所の変更計画について質問した。彼は高齢者や障害者が投票しやすい環境を作るために投票所の見直しを促した。これに対し、総務企画部長の大関一雄氏は、投票環境を改善するために慎重に検討を進めていると回答した。
また、北條氏はスポットビジョンスクリーナーについても言及し、子どもの視力低下の早期発見策としての導入を求めた。町長は導入の方向性を示しつつ、全国的な導入状況を調査し、慎重に検討していく考えを示した。
災害対策についても多くの質問が寄せられ、特に防災倉庫などの備蓄品の保管場所の見直しや、各地区のハザードマップ改訂の重要性が強調された。町長は、今後も地域の防災力を高めるために、実践的な訓練に取り組んでいくと約束した。これらの質問や意見は、芳賀町の災害対策や地域の防災力を向上させるための重要な議論となった。