芳賀町は、令和5年6月14日に開催された第4回定例会で重要な議題を取り上げた。今回は新町長大関一雄氏が就任後初めて町政運営方針を説明し、町民との信頼関係構築が急務であるとの認識を示した。
大関町長は、町政運営方針についての詳細な説明において、掲げた公約として振興計画の策定や行財政改革を進める考えを強調。特に、地域の意見を反映させるために振興計画審議会を立ち上げ、「第7次芳賀町振興計画」の策定を今年度中に実施したい意向を示した。町民との協働を重視し、希望を持てる地域づくりをできるよう取り組む姿勢を表明した。
また、今年度早急に取り組まなければならない課題として役場北側の土地改良で生み出される非農用地の約6ヘクタールの利活用計画が挙げられた。土地の使い道について町民からの意見を集めることで、将来の具体的な利活用方針を策定したいと述べた。
続いて、小林一男議員は桜堤の整備計画について多額の予算が計上されている中、事業費を抑える観点から、桜の育成や維持管理方法を見直し、効率的に進める必要があると指摘。環境対策や防災計画の重要性も議論され、地域に必要な整備を行うことが求められた。
議題では、町内の公共交通整備の進捗状況も取り上げられた。特に、芳賀工業団地トランジットセンターを中心に、南北をつなぐ交通網を整備するための計画が進行中であると報告された。これにより、特に高校生や市民の通勤、通学に対応しやすい路線を確保する狙いがある。
最後にふるさと納税の利用促進策が討議された。芳賀町は県内で最下位に位置するふるさと納税の受け入れ額を改善するために、返礼品の多様化を図る方針を示した。具体的には、体験型の返礼品を用意し、町の魅力をアピールすることで、より多くの寄付を期待したいとしている。
町長は、今後も町民の意見を重視し、より良い町づくりに向けた施策を進める考えだ。今後の議論に注目される。