令和4年3月の芳賀町議会定例会において、様々な議題が取り上げられた。
この中でも、中村由美子議員が提案した芳賀中学校における女子生徒のスラックス導入について、多様な文化や性の在り方への配慮が求められた。女子生徒の防寒対策を考慮してスラックスの導入が実施されるが、教育長の古壕秀一氏は、既に生徒と教職員による協議が行われ、適切な経緯が踏まれたと述べた。さらに、女子生徒がスカートとスラックスの選択肢を持つことが確認され、これがジェンダーレスに貢献するとの見解も示された。
さらに、いちご一会とちぎ国体に向けて町の準備状況も報告された。教育長は、競技準備として、町内の小中学生へのPR活動が行われるとともに、デモンストレーションスポーツが6月と9月に実施されることを発表した。国体開催には約2万3000人の選手団が予定され、町の対応として、地元選手への激励金の交付や特産品のおもてなしを考えていることが強調された。
また、投票時間の繰上げについての提案もあり、選挙管理委員長の高久典男氏は、他市町の動向を踏まえた上で、町民に不利益を招かないよう配慮しつつ、前向きに検討していく方針を示した。
最後にICT教育についての議論もなされ、特に新たに導入された端末の利用について教員や生徒の負担軽減に向けた取り組みを進めているとのことだ。教育長は、全ての生徒に平等な環境を提供するため、Wi-Fi環境の整備と情報モラル教育の重要性についても言及し、引き続き教育環境の充実を図る意向を示した。