芳賀町議会では、令和4年6月2日に行われた第3回定例会において、複数の重要なアジェンダが議論された。特に、北條勲議員が提起したおむつ持ち帰りの廃止については、多くの関心を集めた。この廃止に関して、町長の見目匡氏は、保護者からの苦情は現時点でないものの、衛生面やコロナ感染症対策を考慮し、今後の見直しを検討していく意向を示した。
また、北條議員は、議会だよりの改善要求についても質疑を行った。彼は特に、情報のペーパーレス化及び男女共同トイレの設置に関して、施設の整備が遅れていることを問題視した。町長は、広報活動の見直しや、男女共同トイレの設置に向けた検討を行う意向を示した。
次は、農業支援についての議論が行われた。山口菊一郎議員は、米価の下落に苦しむ農業者への支援策として、農業経営収入保険制度の拡充を提言した。高齢化の進展に伴い、特に介護施設の整備についても関心が寄せられ、町長は今後もこの問題について取り組んでいくとの姿勢を示した。特に高齢者介護施設の供給不足が指摘され、町は地域密着型の施設整備を目指している。
最後に、旧小学校施設の活用についても議題に上がった。江間田信一議員は、旧与能小学校の今後について厳しい見解を示し、保管されている資料の移管や解体を早急に進めるよう求めた。町長はそれに対し、全体的な検討を進めていく考えを表明した。
各議員の意見を総合すると、町は今後も地域課題に対し、迅速かつ柔軟に対応し、持続可能な未来に向けた取り組みを継続する重要性が強調された。議会の意見交換を重ねることで、町民へのサービス改善を図っていく姿勢が求められている。