令和元年第4回芳賀町議会定例会が9月13日に開催された。
出席議員は全員14名で、議長の小林信二氏は開会を宣言した。議事のメインテーマとして、平成30年度の芳賀町一般会計や特別会計の歳入歳出決算認定が挙げられた。各常任委員長から審査結果について報告が行われ、特に財政の健全化に関する意見が注目された。
総務常任委員長の大根田周平氏は、財政の健全化を意識し、町有施設の老朽化対策に積極的な文部予算編成を求めた。具体的には、「町は地方交付税の不交付団体であるため、何も行動しなければ債務残高は減少しない。」と強調した。
続いて、教育民生常任委員長の小林一男氏も、歳入歳出決算の適正性を評価しつつ、保健センターの老朽化や学童保育の見直しを促す意見を述べた。特に「学童保育が現在の状況から変化しているので、保護者と共に現実に即した形態への変革を検討してほしい。」と訴えた。
産業建設常任委員長の北條勲氏は、農業集落排水事業や公共下水道事業の整備にスピード感を持つ必要性を指摘した。特に、公共サービスの格差が生じている点は、今後の重点課題であるとの見解を示した。
その後、同意案第3号として芳賀町教育委員会教育長の古壕秀一氏の任命について議論が行われた。町長の見目匡氏は「古壕氏を最適任者として任命したい」と説明し、全議員はこれに異議なく同意した。
同意案第4号では、芳賀町教育委員会委員として新たに塩野由子氏の任命が提案された。町長が「小林久子氏には長年の尽力に感謝し、新しい人材を迎えて教育委員会の充実を図りたい」と述べ、議会はこれも全員一致で同意した。