令和5年9月6日に開催された芳賀町議会定例会では、主要な議題が取り上げられた。特に学校給食費や子育て支援の取り組みが焦点となった。
藤沼英之議員は芳賀町の学校給食費について質問し、特に物価高騰の影響が子育て世帯に与える負担について指摘。現行の学校給食費は、月額4,700円の小学生と5,400円の中学生に対し、県内では9市町が減額する中で芳賀町の据置きの意義を問うた。
教育長の古壕秀一氏は、過去の給食費補助制度の経緯を説明。具体的には第1子には月額1,000円を、第2子は半額、第3子は全額を補助する制度を紹介。令和5年度において月400円の値上げが予想される中、補助金で負担を据え置く取り組みを強調。藤沼議員は保護者が給食費の増額を心配している中での補助制度の重要性を再確認した。
次に、町長の大関一雄氏は子育て支援の状況について言及。妊娠・出産・子育てに関する支援を強化し、地域のニーズに応えるための取り組みを展開すると報告した。特に、妊産婦への健康支援や、子どもに対する育成支援を行っている。令和4年度の実績として、子育てしやすい環境が整っているとの意見が増加していると述べた。
安心安全に関しては、杉田貞一郎議員が防犯カメラの設置状況を問うと、大関町長は犯罪抑止に向けた対策を報告した。具体的には町内の主要な地点に防犯カメラを設置し、自治会や商工会とも協力しながら取り組む姿勢が示された。防犯カメラ設置の補助事業を他自治体の成功事例を参考に進める方針を述べた。
また、姉妹都市構想についても言及があり、藤沼議員から町内外の交流を強めるべきとの奨励があった。大関町長は必要性を認識し、地域の文化や産業を共有するための調査を進める意向を示した。
特産品に関しては、特ににっこり梨カレーの販売促進や芳賀町産の素材を使用した商品の開発が期待されている。古谷議員は地元特産品の需用が高まる一方で、魅力的な商品構成を提案し、ブランディングの重要性を訴えた。
LRTの開業については、町長が新しい交通手段の利活用に向けた取り組みを報告。観光促進や地域経済の活性化に寄与する計画を示し、町の魅力を発信する機会を増やす重要性を強調した。議会全体が子育てや地域活性化に向け、積極的な姿勢を見せていることが確認された。