令和3年第6回芳賀町議会臨時会が開かれた。午前10時に開会し、出席議員は14名で、定足数は満たされていた。議事日程には、会議録署名議員の指名や会期の決定、補正予算案の審議が含まれている。
まず、町長の見目匡氏が議案第55号として令和3年度芳賀町一般会計補正予算(第5号)を提出した。この補正予算は、総額に1億4,631万3,000円を追加し、予算総額を113億6,145万4,000円とするものだ。主な歳入は教育施設等整備基金からの繰入金で、歳出は芳賀B&G海洋センターの天井改修に必要な工事監理業務委託料や工事請負費を含む。
議会では、補正予算に関する質疑が行われた。中村由美子議員は、海洋センターの天井改修の具体的な内容を問うた。高津健司生涯学習課長は、全面改修工事では、軽量鉄骨を基盤とした金属製長尺波型吸音材の導入を説明した。工期は約6ヶ月を見込んでおり、当初は令和4年の3月営業再開を目指していたが、実施時期が遅れる可能性があることが議員たちの懸念を呼び起こした。
中村議員は、工事の遅延について住民からの不満を伝え、迅速な再開を求めた。町長や副町長も、工事を適切に進め、手抜き工事は防ぐとの認識を示したが、時間がかかることに対する引き続きの懸念が残った。
また、債務負担行為の件では、温泉センターや生涯学習センターで行う地域レジリエンス自立分散型エネルギー設備等導入事業が説明された。この事業では、国からの補助金を得て、施設のエネルギー効率を高めることを目的としている。議会は、地域の防災に寄与することを期待しており、建物が耐震構造である必要もある。
最後に、本臨時会は全議案を賛成多数で可決し、会期は本日1日に定められ、閉会となった。議会終了後も議員たちは、地域の課題解決に向けた意見交換を続ける姿勢を見せていた。