令和5年度芳賀町定例会において、複数の予算案が審議された。
最も注目を集めたのが「令和5年度芳賀町一般会計予算」である。予算の中で、石川保議員から道路新設改良費に関する質問が行われた。その際、飯島・上横西線の改良舗装工事に1億4200万円が計上されている旨を説明し、具体的な工事内容について説明を求めた。これに対して、伊藤早苗建設課長補佐は、社会資本整備総合交付金を活用し、延長約800メートルの工事を進めると述べた。この交付金は国からの補助を受けるもので、町長の見目匡氏は、過去数年にわたり進んでいなかった事業であり、今回は特別な条件が整ったため、大幅に工事が進むことが期待されると強調した。
また、交差点の改善についても議論が交わされた。石川議員は、飯島・上横西線に隣接する交差点の改善策を提案し、住民からの住環境に対する不安を払拭する必要性を訴えた。町長は、今後の交差点改善計画に関して、県との協議を含め、検討を進める方針を示した。
国民健康保険特別会計予算に関しては、質疑が行われず、スムーズに承認される方向性が見えた。後期高齢者医療特別会計予算や介護保険特別会計予算についても、特に問題は示されず、付託先の常任委員会でさらに議論される運びとなる。公共下水道、農業集落排水、宅地造成事業についても質疑がなく、これらの予算については順調な進捗が期待されている。
今回の定例会では、町の発展に寄与する多くの予算が提出され、その内容については今後の議論や見直しが求められる。特に、工事や改善にかかる費用が住民生活の向上につながることが求められる中、行政の透明性と責任ある計画が重要であると再確認される会議となった。