芳賀町議会では、令和元年第３回定例会において、ＬＲＴ（ライトレール）導入に関連するさまざまな問題が議論されている。特に、かしの森公園の整備や下原地区計画の進捗状況についての発言が目立つ。
一般質問に登壇した石川保議員（芳賀町議）は、ＬＲＴによるかしの森公園の利用促進に関して意見を述べた。石川議員は、地域住民や企業の協力なくしては成功が難しいと指摘し、公園の整備の必要性について強調した。また、住環境や交通の利便性確保についても質問し、周辺住民の安全が重要であると主張した。これに対して、町長の見目匡氏は、公園利用者のニーズを考慮しつつ、憩いの場の維持を目指すと答弁した。
続いて、大根田周平議員（芳賀町議）は下原地区計画に言及し、この計画の進捗状況を問うた。町長は、第一段階での計画が進んでいることを示しつつ、将来的な用途地域の見直しも視野に入れていることを明らかにした。農業者トレーニングセンターや保健センターについても言及し、総合的な福祉施設の必要性を訴える意見に対して、町長は計画的な整備を進めていく意向を示した。
また、道の駅移転計画や食肉センターの設置についても意見が交わされた。道の駅は現行のまま存続を目指しており、肉の駅を設ける考えはないとのこと。また、移転後の農業者トレーニングセンターや保健センターを統合した新たな施設についても、将来的な構想はあるものの具体的な計画は未定であると述べた。
ＬＲＴ導入プロジェクトは速やかに進むが、母体となる都市計画や土地利用の見直しが将来的な町づくりの鍵を握ることは間違いない。議員たちは、今後の進展に向けた着実な検討を求めている。