芳賀町議会は11月9日、臨時会を開いた。
本会議の主な議題は、小中学校のGIGAスクール構想に基づく学習用情報端末等の購入についてである。町長の見目匡氏は、この提案について議会の議決を求めた。
具体的には、学習用情報端末として、6,841万1,200円の契約額で富士電機ITソリューション株式会社との契約を結ぶという内容で、入札は6社による指名競争入札として行われる。この端末は、計1300台のiPadで、学生一人につき一台の配布が見込まれている。
質疑応答の際、山口菊一郎議員は入札方法について質問し、大関一雄総務企画部長が一般入札ではなく指名競争入札とした理由を明らかにした。自治体の物品購入において、一般競争入札の規定が適用されないため、指名で実施したと説明した。この点について理解を示した山口議員は、遅滞なく年度内の納入を求めた。
また、石川保議員は、購入するタブレットの台数や金額、教員用端末の購入について質問した。大根田淳一学校教育課長は、今年度中に生徒用の端末1300台を導入する考えを示し、教員用端末については来年度に購入する予定であると述べた。これは、授業で使用する上で必要な準備期間を考慮してのことであった。
教育課長はさらに、全国的なGIGAスクール構想にのっとり、事業支援ソフトやフィルタリング機能を兼ね備えた端末を納入することを強調した。予算の一部は国の補助金が適用されており、学生分の端末購入に充てられるが、教員用の端末は町の単独予算で賄われる旨の説明もなされた。
討論は行われなかったが、議案は全員の賛成をもって可決され、臨時会は閉会った。