令和4年志木市議会3月定例会が21日午前10時より、市役所議場で開会した。出席した議員は14名であり、議会は成立した。議事内容には、市長による施政方針演説が含まれ、香川武文市長は、市政の進捗や今後の計画について詳細に報告した。特に、今年度の予算案について説明し、2024年度予算案は291億6,400万円を計上したことが強調された。この予算は前年に比べて5.2%減少しているが、児童や高齢者を支援する施策が進められることが述べられた。
香川市長は、新庁舎建設が進行中であることや、いろは親水公園の整備計画に触れ、地域の魅力を高める取り組みに力を入れると述べた。市長は「市民力を基盤にした政策を進め、地域の持続可能な発展を目指す」と意気込みを語った。さらに、住民税非課税世帯への給付金事業や、新型コロナウイルス感染症対策についても言及し、特にワクチン接種の進捗を向上させるための努力を示した。
また、専決処分の承認を求める第1号議案についても議論され、住民税非課税世帯等への臨時給付金の継続的支給が確認された。これは、コロナ禍で厳しい状況にある世帯への支援を拡充する目的である。質問では、給付金事業の具体的な実施状況や、住民への周知方法についても質疑応答が行われた。
審議される議案は他にもあり、志木市公平委員会の委員選任や防災会議に関する条例の改正等、多岐にわたる内容を含み、それぞれの目的に基づいて慎重に審査されている。特に市長の施政方針演説では、地域の課題解決に向けた取り組みを重視し、議員からもその方向性について意見が集められる場面が見られた。今後の議会審議は、市民生活や地域振興に直結する重要な施策が多数上程されることとなる。