令和3年志木市議会の6月定例会が開催され、市民会館及び市民体育館の再整備を目指す提案が行われた。
重要な議題の一つとして、市民会館及び市民体育館再整備等特別委員会の委員長報告が挙げられた。委員長より、香川武文市長に対する意見書の提出が報告され、これにより特別委員会は所期の目的を達成したと強調された。
また、総務厚生常任委員会委員長報告では、複数の議案が一括で提出された。第34号から第39号までの議案は、職員の服務の宣誓に関する条例や志木市特定教育・保育施設に関する条例の改正を含むものである。これらの議案は質疑応答がなく、スムーズに可決された。
経済的な面では、第33号議案の令和3年度志木市一般会計補正予算の議論が行われた。内容は、歳入・歳出の修正及び新たな債務負担行為の追加を含むもので、市の財政運営の透明性が求められている。
一方で、志木市いろは親水公園の整備・管理運営事業については賛否が分かれた。水谷利美議員は、事業内容が多くの木を伐採し、遊具が減少することに懸念を示し、地域の声が反映される必要があると訴えた。逆に、岩下隆議員は民間の資金やノウハウを活かして公園の魅力を高めるべきであるとし、賛成意見を述べた。これにより、議会内での意見の相違が浮き彫りにされた。
さらに、陳情第2号は「安全・安心の医療・介護の実現と国民の生命と健康を守るため国へ意見書の提出を求める」と題され、議員間で活発な討論が行われたが、最終的には不採択となった。水谷議員は、国の対策が不十分であるとし、反対意見を述べたものの、多数決での結果となった。
最後に、香川市長は議会を振り返りつつ、新たな副市長の選任に感謝を述べ、さらなる市政発展に向けた決意を示した。市民目線の施策を強化し、社会的な課題に取り組む姿勢を見せた。全体として、議会は継続的な市民の健康や安全、経済の安定に寄与する施策を進めつつ、将来への展望を模索していると言える。