令和3年6月の志木市議会定例会では、主要な議題として志木の杜街区の環境改善が挙げられた。
特に岡島貴弘議員が指摘したのは、志木の杜公園と柏の杜ふれあい公園の環境問題である。議会では、猛暑の中、日陰がないことが問題視され、住民からの要望として、小規模な日陰を設けるための施策が求められた。岡島議員は「強い日差しを避けるため、少しでも日陰を作る必要がある」と述べ、特に年配者や子供の安全を案じた。さらに、志木の杜公園のトイレについても、過去の詰まり問題に対する対策の報告が求められた。これに対し、中森福夫都市整備部長は、「現在問題はないと認識しています」と答弁した。
次に、同議員は災害時の消火活動に関する道路・公園の整備についても問うた。かつて、志木の杜テラスマンションでの火災時に、消火車両の進入が困難だった事例を挙げ、 "万が一の時に迅速な対応ができるように、公園への車両進入を可能にする施設の整備を"と強調した。
交通環境に関しても同様に、岡島議員は志木の杜街区のスピード抑制策としてハンプの設置を要望。要望が近隣住民からも高まりを見せていることを強調し、早急な実施を訴えた。これに関し、中森部長は「住民の合意が得られれば、設置を進める可能性がある」としたが、具体的な実施時期は未定とのことだった。
さらに、交通事故の危険箇所についても指摘があった。岡島議員は、具体例を示しながら、危険箇所の見直しと改善を求めるとともに、交通指導員の交代要請も提起。教育政策部長は、協力体制の確保や実施可能性に向けた検討を約束した。
岡島議員の質問は、市民から寄せられた多数の意見を反映させる形で進められ、今後の施策に対する期待が高まっている。このような議論を通じて、地域の安全対策や環境改善が着実に進行していくことが望まれるとともに、市民の声を反映した政策が今後も求められる。