令和6年3月、志木市議会の定例会が開かれ、様々な重要なテーマについて議論された。
特に注目されたのは公共施設マネジメントに関する質疑であり、5番の天田いづみ議員は、少子高齢化が進む中、将来の人口動向に基づいた長期的なマネジメント戦略の必要性を強調した。これに対し、市長公室長の松永仁氏は、公共施設の長寿命化や統廃合に向けた取り組みが進行中であり、2045年までの計画について触れ、地域ニーズに応じた柔軟な施設管理の重要性を述べた。これらの施策によって、志木市が持続可能な未来に向かって進むことを期待されている。
次に、放課後志木っ子タイムに関する質問があった。天田議員は、地域との連携を強化し、地域の資源を活用することが求められるとし、教育長の柚木博氏は、地域の専門家や保護者の協力の重要性を強調。現状、放課後志木っ子タイムは市内全校で実施され、約7割の児童が登録していることを報告した。さらに、教育委員会は、保護者の負担感を軽減しつつ、子供たちが楽しめるプログラムの拡充を目指している。
特別支援教育についても議論され、天田議員は特別支援教育の現状と課題に触れ、教育政策部長の今野美香氏は、志木市における通級指導教室の設置や、専門家との連携の重要性を再確認した。市全体での質の高い教育の提供に向けた意識が高まっている。
その他の議題に関しては、阿部竜一議員が災害対策を取り上げ、特に避難所のバリアフリー化やトイレの問題を質問。総務部長の豊島俊二氏は、各学校の多目的トイレの設置状況や避難所の運用について説明し、安心・安全の確保に向けた取り組みを進める考えを示した。
リーダーシップを発揮する市長の香川武文氏は、地域活性化と持続可能な社会の構築に向けた施策を総合的に進め、その実現に向けた決意を表明した。これらの議論を通じて、志木市の将来に向けた具体的なアクションプランが確立されることが期待されている。