令和4年3月の志木市議会定例会では、各議案についての質疑が行われた。
特に注目されたのは、一時預かりの保育料見直しに関する質疑である。水谷利美議員(12番)は、保育料が従来の2,000円から1,240円への引き下げが行われた理由について質問した。これに対し、大熊克之子ども・健康部長は、国の保育園の運営費が公定価格に変更され、食費を含めた価格構成が見直されたためであると説明した。
また、多生児の保育料免除についても議論された。水谷議員は、保育料の引き下げが多生児に限定される理由を問うと、部長は、多生児が育児上の特異な困難を抱えることから、利用料を免除することにしたと答弁した。
次に、いろは親水公園整備・管理運営事業の変更について、天田いづみ議員(4番)が質疑した。中森福夫都市整備部長は、基本協定が令和3年8月2日、指定管理の協定が令和4年6月または7月に締結される予定であると述べた。事業変更の合計額は3,300万円であり、具体的な内容につきましても詳細に説明が行われた。
さらに、水道事業会計の補正予算について渋谷聡上下水道部長が、入札結果に基づいた補正理由を説明した。もともと予算は12億円で、約9億円の契約となった結果、3億円の差が生じたために調整が必要となったとのことだった。
ふれあい館「もくせい」のリニューアル事業についての質疑では、村山市民生活部長が、工事期間中の休館は令和4年4月から令和5年1月末までを予定しているとの回答が得られた。また、今回のリニューアルに関わる複数の部門との調整が進められることも強調された。
最後に、生活保護に関する質疑も行われた。福祉部長は、受給世帯数は641世帯であり、ケースワーカーの人員については適正範囲であると述べた。加えて、警察官OBの配置についても、引き続き行う予定であることが確認された。
本日の議事は、各種議案の質疑が中心であったが、さらなる具体的な運営上の課題についても意見が交わされた。今後の継続的な議論が期待されるのは、志木市の福祉や環境の向上に必要なステップであると考えられる。