令和5年6月26日、志木市議会の定例会が開催された。議題として、手数料条例や税条例の改正、一般会計補正予算、さらに工事請負契約の締結が上程され、討議が行われた。
今回の定例会では、市長から提案された議案が多く、特に注目を集めたのが、第37号議案の工事請負契約である。この契約は、志木市民会館の解体工事に関連し、総工費は約4億1,415万円とされている。香川武文市長は、5月29日に実施された一般競争入札で同業者が落札し、仮契約を8日に締結したことを述べた。
また、工事の進捗に関しては、松永仁市長公室長が詳細を説明。工期は令和6年3月25日までを予定している必至であるが、アスベストの調査結果次第では追加的な対処が必要になる可能性があることが指摘された。
市内の議員からは、解体工事による騒音や粉じんの影響を懸念する声も上がり、水谷利美議員は、日程に土曜日まで含まれている理由を問いただした。松永市長公室長は、労働基準法の改正に基づき、2024年から適用される業務の条件であるため、今回の工事には影響しないと説明した。 また、旧庁舎解体時の問題を挙げ、粉じん対策についても取り組む意向を示した。
この他、議会では環境保護についての意見も交わされた。天田いづみ議員からは、解体工事に伴う自然再生に関する手続きの遅れが指摘された。これに対し、松永市長公室長は、手続きが遅れている点を認識しつつ、今後進めていく方針を述べた。
本会議では議案への質疑が行われ、各議案が了承された。最終的に、議長の鈴木潔氏は、志木市民会館解体工事の契約及び一般会計補正予算に関連する重要な議案がすべて可決されたことを報告。市長は議員たちに感謝の意を表し、今後の市政に対する要望を述べた。