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志木市議会、下水道可視化や障がい者ワクチン接種を議論

志木市議会で下水道の可視化、障がい者へのワクチン接種などが議論され、各部長が今後の具体的な取り組みを明らかにした。
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令和3年12月8日、志木市議会の一般質問が行われ、各議員が様々な課題について意見や質問を交わした。

特に注目されたのは、阿部竜一議員が取り上げた下水道の可視化についてである。阿部議員は局地的豪雨時における内水氾濫のリスクを指摘し、IoT技術を利用した水位管理の必要性を強調した。その中で、阿部議員は横浜市の取り組みを例に挙げ、下水道の水位を市民が確認できるようにすべきであると訴えた。これに対し、渋谷聡上下水道部長は、遠方監視システムによる水位管理に取り組んでいることを説明し、今後さらなる雨水対策のための基礎データ収集を進めていく意向を示した。

次に、阿部議員は障がい者に対してワクチン接種のための訪問接種について質問を行った。障がいを持つ方が病院で接種することに不安を感じている点を指摘した。これに対し、大熊克之子ども・健康部長は、障がい者に対しての巡回接種を行っており、医療機関へのアクセスの難しさに配慮していることを述べた。また、接種希望者の増加を見込み、今後も積極的に支援を行っていくことを約束した。

さらに、投票用紙交付の説明不足によるトラブルについても討議された。投票用紙が誤って個人名での記入があったケースを踏まえ、説明の徹底について議会運営委員会委員長が慎重な対応を求めた。これに対し、選挙管理委員会委員長は、今後の誤解を生じさせないよう、投票方法を明確に周知していく必要性を語った。

また、子どもや子育て家庭への支援策も重視されており、天田いづみ議員はコロナ禍における虐待増加の懸念を述べ、相談件数の増加に対する具体的な取り組みを求めた。これに対し、大熊部長は、新たに導入した児童相談システムを通じて情報共有を図り、迅速な対応を進めていることを説明した。

最後に、西川和男議員からは、発達に課題を持つ児童への支援について専用教室の設置が要望された。教育長は、現在の通級指導教室の運用を説明しながら、今後も個別のサポートを強化していく方針を示した。

このように、志木市議会では、市民の生活に密着した多くの問題について議論が交わされ、その解決に向けた議案が多く提言された。それぞれの課題に対して、各部長が一定の方向性を示したことから、今後の具現化が期待される。

議会開催日
議会名令和3年12月志木市議会
議事録
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