令和3年志木市議会の定例会が開催され、一般質問が行われた。
まず最初に、岡島貴弘議員が特別支援学級における児童への対応について質問した。特に、感覚過敏時のクールダウン方法とその理解の重要性に触れ、福岡市の事例を引き合いに出しながら保護者との認識共有の必要性を強調。「学校と保護者間の情報交換が不足している場合、誤解を招く可能性がある」と指摘した。教育政策部長の北村竜一氏は、教育現場での管理体制や保護者との連携を強調し、状況に応じた柔軟な対応を行っていると述べた。
次に、古谷孝議員が市民の政治参加促進について質問した。具体的には、有権者への投票環境の整備が議題に挙がった。「昨年の選挙で無投票の結果が市民の関心を低下させる懸念がある」と指摘し、立候補予定者説明会の参加者情報を公開すべきとの意見を述べた。選挙管理委員会委員長の廣島直子氏は、現行の個人情報保護制度への配慮から慎重にならざるを得ないと述べた。
また、多田光宏議員は新型コロナワクチン接種の計画についての質問を投げかけた。ワクチン接種がいよいよ実施されるにあたり、接種対象者へのスケジュール通りの通知が懸念される。子ども・健康部長の芦野伸二氏は、各医療機関での個別接種の方針を説明し、予約体制の大切さを強調。「市民が円滑に接種できるよう最大限に配慮している」旨を語った。接種券の発送時期に関しても、混雑を避けるための工夫が必要と認識していると答えた。
この日は新型コロナウイルス対策や地域の問題に多くの焦点が当たった。議会の多様な意見が市の方針に反映されることを期待されており、議員たちは今後も市民の声をしっかりと受け止めていきたいと口々に述べた。さらに、各議員が市政に対する課題や提案を持ち寄り、今後の市政運営に活かされていく見通しとなった。