越生町において新型コロナウイルス感染症の予防接種が進められ、現在3回目の接種率が約73%に達していることが報告された。これは町周辺の市町と比べ高い水準である。
町の健康福祉課の今井晴美課長は、先日行われた会議で接種率の状況を説明し、毛呂山町が69%、鳩山町が77%であるのに対し、越生町は比較的上位にあると述べた。しかし県は市町村ごとの接種率を公開しておらず、秩序ある予防接種を促進している業務の中で、より多くの人々に接種を受けてもらうことが重要であると強調した。
接種を未受けの方へのヒアリングは行っておらず、その理由も対応が困難とのことだが、感染者の「生の声」を確保し、今後の施策に生かす必要性が示唆された。これには感染症患者の経験談を収集し、感染者が安心できる情報を発信していくことが重要であると提案された。
さらに、町勢要覧の制作とその内容についても問われた。新たに発行された町勢要覧は、地域おこし協力隊の永島佳奈絵氏の手により、市民による体験談を中心とした内容が含まれ、住民の誇りや魅力を再発見することを目的としている。令和2年度は高齢化が進む中、町民のニーズに応じた内容が求められる重要な時期となることが見込まれている。
観光振興策において観光ボランティアが活躍できる場として、独自の提案が挙げられた。地域の魅力を引き出す活動として、ボランティア参加者に対して体験の場を提供することが、地域への関心を高め、参加者の増加を誘導する一助になるのではないかとの考えが示された。