令和5年9月7日、越生町議会で開催された第3回(9月)定例会では、様々な議題が取り上げられた。特に、地域振興を図るための具体的施策についての議論が盛り上がった。
一つ目の重要なテーマは、「越生まつりの現状と将来について」であった。栗原誠議員が指摘したように、越生まつりは30年以上前から続く伝統的な祭りであるが、近年その参加者や子供たちの数は減少している。栗原議員は、「自分の区は越生まつりに参加していないと感じる」と表現した。町の横田惠嗣産業観光課長は、この祭りの維持のためには地域住民の協力が不可欠であり、昨年は武蔵越生高等学校の生徒が約160名参加したことを報告した。
また、越生まつり実行委員会のメンバー構成についても言及があり、栗原議員は若者や参加意欲のある住民をもっと巻き込む施策を求めた。
次に取り上げられたのは、「ハイキングのまち越生と経済について」である。越生町は自然豊かな環境が特徴であり、ハイキングを通じて町の経済振興を図ることは重要視されている。しかし、現実にはハイカーの多くが食べ物や飲み物を持参してくるため、地元経済への貢献が少ないという。行政側はイベントの企画に力を入れ、参加者のニーズを満たすための飲食業者との協力も模索していることが説明された。
さらに、平物産に関する進捗状況が話し合われた。関根真一議員が質問を行い、現在の法的手続きについて言及した。裁判所からの反論書類の遅延などが問題視され、関根議員は町からの早期解決に向けた取り組みが求められていると強調した。
最後に、企業誘致についての議論が展開された。関根議員は、企業誘致の必要性を指摘し、「固定資産税の特例などを考慮する必要がある」と述べた。企画財政課長は、企業誘致の成功には地元住民の協力が必要であることを再確認し、今後の活動方針に期待を寄せた。
このように、越生町議会では地域活性化に向けた具体的な施策や課題が次々と提起され、市民への情報提供が今後ますます重要な課題となることが示唆された。