令和3年第1回越生町議会定例会が、令和3年3月26日に開会された。
本会議では、重要な議案として令和3年度越生町一般会計予算が提出された。一般会計は、町全体の財政状況を表すものである。議長宮島サイ子氏は、順次審議を進めることを宣言し、討論の時間を設けてその後採決を行った。
一般会計予算に関しては、総務建設常任委員長の宮崎さよ子氏がその経過と内容を報告した。歳入面で、森林環境譲与税や水源地域の森づくり事業の補助金が議員から質疑を受け、それに対し行政側は基金の設置と活用状況についての明確な回答がなされた。
また、歳出に関しても複数の質疑があり、各担当課から詳細な説明が行われた。特に、医療や介護、環境への配慮が重視された。議論の中で、財政運営における見通しや新たな施策の実行可能性が討議され、審議は慎重に進められた。
続いて、文教福祉常任委員会からは、教育や福祉に関する予算案が可決された。教育長吉澤勝氏は、現在の不登校の状況に対して、個に応じた支援体制の強化が必要であると訴えた。今後、児童生徒の学びの権利を保障するため、オンライン授業や相談体制の整備が進むことが期待されている。
また、議会運営委員会の閉会中の調査及び審査についても了承され、議会としての透明性を確保する声が上がった。
議長は、全議案に賛成全員で可決されたと報告し、越生町副町長の選任についても新井康之町長が、現総務課長の三浦道弘氏の選任を提案し、議会の同意が得られた。
今回の定例会では多くの財政案件が慎重に審議され、越生町の未来に向けた施策実現のための大切な一歩となった。今後の行政運営に対する期待が寄せられる。