令和5年第3回越生町議会定例会において、複数の重要な会計決算が認定され、町民の暮らしに影響を与える施策が議論された。
まず、令和4年度越生町一般会計歳入歳出決算について、議長の木村好美氏が全体の状況を説明した。町税に関して平物産株式会社の違法建築物に対する課税状況が質疑され、税務課は適法な建物に対する課税方針を明言した。例年、運営に苦慮する税収の状況が話題になり、今後の税制改革への期待が寄せられている。
また、令和4年度越生町国民健康保険特別会計決算についても討論が行われた。髙橋一正議員は、国保税の高騰と加入者の高齢化問題について言及し、「国の財政的な支援なくして国民健康保険の維持はできない」と主張した。これに対し、水澤努議員は「保険制度は国民が支えるものであり、国に求めるだけでは解決にならない」との意見を述べた。
さらに、令和4年度の介護保険事業特別会計の認定に際しては、健康福祉課が民生委員の報酬や高齢者虐待相談件数について回答し、現場の実態が反映された質疑応答が行われた。特にも、福祉に関する支出が町民の生活に直結することが強調され、施策の質向上に期待が寄せられている。
令和4年度の水道事業会計決算に関しては、漏水発見時の通報方法や経営戦略の見直しが話題となり、町の水道事業の透明性強化が求められている。議員らは、事業の健全な運営を視野に入れた質疑を通じて、町の水道サービス向上を目指す必要性を指摘した。