令和6年第2回越生町議会定例会では、多くの重要な議題が扱われた。
特に注目されたのは、池田かつ子議員による一般質問である。彼女は高齢者活動の現状に関し、特に元気な高齢者が活躍できる場を確保する必要性を強調した。高齢化が進む中で、高齢者が活躍できる場の状況、シルバー人材センターの会員数推移、活動内容を詳細に尋ね、行政の回答を求めた。
健康福祉課長の今井晴美氏は、ふれあいルームの利用者数やボランティア活動の実績について報告した。令和5年度の利用者登録者は84名であり、ボランティア登録者は10名であるとした。さらに、シルバー人材センターについても、会員数の推移を説明し、令和5年度末には106名となったが、今後の会員募集策への取り組みも重要であると述べた。
次に、健康維持増進のための施設設備の充実も質問された。池田議員は、越生町の体育館の老朽化について言及し、健全な運動環境の整備の必要性を訴えた。特に、現在使用している体育館の維持管理状況や、安全性の確認が行われているかどうかに関心を示し、また利用者の意見も重要であるとした。
続いて、宮島サイ子議員は、「訪問型の産後支援の充実」をテーマに、母親の心身の健康維持に取り組む必要性を指摘しました。彼女は行政の役割として、出産後の女性への支援が十分であるかを問う形で質問を展開した。特に、母子の愛着形成に貢献するという観点も重要であるとした。
さらに、相続に関する問題も取り上げられた。宮島議員は相続登記の義務化に関する周知状況を尋ね、特に高齢者における終活支援の強化について言及した。いますます重要となる高齢者支援に対して、町としての役割を強化する必要があるとの認識が示された。
また、関根真一議員は、区民登録の実態とその防止策を指摘しつつ、今後の対策について言及した。区長の役割や地域コミュニティの重要性を奨励する一方、今後の高齢化社会に対する準備の必要性を強調した。
これらの議論を踏まえ、越生町議会では今後の高齢者支援、健康維持促進のための環境整備が急務であるとの合意が形成された。特に、地域における住民の協力と仕組みづくりを進めることが求められた。議会は地域の課題解決に向けて真摯な対応が期待される。