令和3年3月11日に開催された越生町議会の定例会では、2021年度一般会計予算が議題とされ、多くの質問が出て議論が行われた。
この予算案では、昨年からの影響を受けた各種補助金が大きなポイントとなっており、特に池田かつ子議員は東日本大震災からの復興をテーマに発言した。
池田議員は、この震災で影響を受けた方々への支援の重要性を再確認し、具体的に墓苑管理費や地元対策費に関する質問を投げかけた。彼女は既存の財源をどのように活用するかが重要だと強調した。
まちづくり整備課長の田中君は、墓苑管理費について具体的な運用方針を述べたが、予算が計上されているにも関わらず、運営に関する議論が不足しているとの意見もあった。
また、議会では文化財に関連する補助金として、黒岩区山車小屋建設補助金が取り上げられた。この件について、議員からは文化財に対する適切な補助の範囲を問う声があり、地区住民とのかかわりや透明性の必要性が語られた。
さらに、議会では越生町の水道事業についても質疑があり、水道料金の安定的な維持と老朽化対策が焦点となった。水道課長の山口君は、今後の水道料金や支出の見通しに関して自主的な経営戦略の必要性を語ったが、長期的な財政の見通しに関する不安も指摘され、大きな課題として今後の対策が求められている。
この他にも、各議席から公共施設や教育関連の資金需要についての質疑があり、来年度に向けた施策の概要が示されるなど、多角的な視点からの議論が行われた。
質疑応答が続く中で、議員たちは執行部に対し、透明性のある情報提供と町民とのコミュニケーションの重要性を再認識させられた。