令和2年3月4日、越生町議会では第1回定例会が開催された。臨時の議題が多数取り上げられ、町の予算や政策が議論された。今回の会議では、特に補正予算として、令和元年度一般会計補正予算、国民健康保険特別会計補正予算、介護保険特別会計補正予算など、多岐にわたる内容が確認された。
第1に、議案第9号として令和元年度の一般会計補正予算が議題となった。この修正予算に関して、支出において220万円の企画費が新たに設定され、これは地域貢献として引き出されたふるさと納税による。金子公司議員はその使途について質疑を行い、企画財政課長の池田好雄氏は、寄附者の意向に基づいた補助金の使用を説明した。地域の文化活動を支える意義は大きいとの認識が示された。
第2に、国民健康保険特別会計の補正予算も提案され、これにより医療費の高騰に対応することが目的である。町長の新井雄啓氏は、医療費の支出増が顕著である現状に対して適正な財源を確保するための施策を強調した。
第3に、町の教育施策として、特に「第3子以降の保育料無料化」の継続と、医療費の窓口無料化を挙げた。これらは子育て支援として町の施政方針に一貫して組み込まれているものであり、更に教育の質の向上に努めるといった含蓄ある言葉が続いた。
さらに、木村正美議員からは、台風による災害後の情報伝達手段の強化策が求められた。町長はデジタル化に向けた取り組みを明言し、地域住民に向けた更なる情報発信手段を確保する必要性を訴えている。
最後に、「日米地位協定の抜本的見直しを国に求める意見書」が提出され、島野美佳子議員が地元住民からの強い要望を代表して説明した。地域住民の不安を鑑み、国へ声を届ける必要性が再確認された。これに対して、議会では賛同が得られ、一時正当性のある意見書の提出が決議された。
全体を通じて、町民生活を守るための財政運営や施策の重要性が強調され、新たな施策推進に向けた動きが見受けられた。