令和元年6月6日、越生町議会第2回定例会が開かれた。今回の議会では、重要なテーマとして、喉頭摘出者への発声支援や町の街路樹の整備、信号機設置の取り組みについて議論された。
特に、喉頭摘出者への支援に関する問題が浮き彫りとなった。宮﨑さよ子議員は、喉頭がん患者の増加傾向に触れ、喉頭摘出者の人数や現状の支援について質問を行った。健康福祉課長の奥泉隆雄氏は、越生町において7名の喉頭摘出者がいることを明らかにし、補助対象の支給は6名に行われていると答えた。この発言から、障害者手帳を持つ方々への日常生活用具の支給の重要性が強調された。障害者支援策や福祉制度のより一層の充実が求められる。
続いて町の街路樹の整備・美化についても話題に上がった。議長を通じて、宮﨑議員は、幹の根元が盛り上がっている危険な箇所を指摘し、具体的な対策と計画について質問を投げかけた。まちづくり整備課長の町田和久氏は、安全確保のための定期的な点検と剪定の重要性を述べ、実際に対応を行っていると答弁した。町の美化と安全の確保のためには、町民への情報提供や適切な管理が欠かせない。
また、信号機設置の取り組みについても熱い議論が交わされた。交通安全の観点から、信号機の設置が急務であるとの意見が相次ぎ、町長は必要性の高い場所についての把握は行なっていると答えたが、実現には時間がかかることも懸念された。今後、交通安全確保のための実行可能なプランの立案が求められる。
越生町の未来に向けた展望についても話し合われた。岡部安雄議員は合併を選択しない理由や、効率的な行政運営の求められる背景について質問し、町長や町民課長は慎重な姿勢を示した。町の道路、公園、教育施設の配置など、住民満足度の向上に向けた具体的な施策の方向性が問われた。また、商業活性化の状況も懸念され、新規事業者が少ないことや、残された商店をいかに生かすかという意見が出されている。