越生町は、12月3日に行われた定例会において、沖縄戦戦没者の遺骨を含む土砂を埋立てに使用しないことを求める意見書を全会一致で採択した。
この意見書は、沖縄戦による多くの尊い命の喪失を踏まえ、遺骨等が含まれる土砂を埋立てに使用することが人道上許されないとする内容を含むもので、戦後76年が経過した現在でも遺骨収集が行われている沖縄の現状を反映したものである。
発議者である水澤努議員は、埼玉県出身者を含む24万以上の氏名が刻まれた平和の礎の存在を示し、国に対して遺骨の収集を着実に進めるべきだと強調した。この意見書の採択により、越生町は戦没者を忘れず、記憶を未来へつなげる姿勢を改めて示した。
さらに、一般質問では、議員たちの間で水道事業の経営戦略に関する質疑や、観光協会の役割についても話し合われた。特にハイキングのまちとしての越生の魅力を高める取組が強調され、今後も多くの住民参加が促されることが望まれている。地域づくりにおいては、ハイキング道の整備や住民意識の高揚を目指し、多方面での連携を図ることが必要不可欠であるとの結論に至った。
越生町では、今後も観光資源や地域特産物を活かした振興策に注力し、食文化や観光の魅力を育んでいく姿勢を強調している。また、ホ儲けの還元や地域貢献の姿勢を持つ企業との連携も重要視している。今後、これらの施策が充実し、地域活性化につながることが期待されている。