令和4年第1回越生町議会定例会が開催され、複数の議案が動議された。
特に注目を集めたのは議案第18号で、令和4年度一般会計予算が審議された。
予算案では、越生町の厳しい財政事情が反映されている。その中でも木育推進事業は29万9,000円が計上された。木育推進事業について、長島伸子子育て支援課長は、越生町の地場産木材を使用した積み木の供給を初めて、手触りや香りを通じて乳幼児期に木に親しんでもらうことを目的とし、計画していると述べた。
昨日、質疑に登壇した金子公司君は、越生町水道課が直面する水質問題の解決に尽力していることに触れた。水道課によると、県水の受水量が減少しており、その理由は安全で美味しい水を供給する使命感から、町の水源を活用して品質を維持することにあるという。特に、越生町では、浄水地から供給される水の管理において残留塩素濃度に細心の注意を払っている。金子君は、町民からの苦情があった水質問題について、迅速な対応に感謝しつつ、今後も町民により良い水を提供するよう求めた。
また、定例会では、高齢者社会における交通対策についても議論された。高齢者の自動車運転に対する不安が増大していることに加え、身体能力の低下の問題について、予防策を整えていく必要性が強調された。これは、今後の高齢者支援の方針として不可欠な視点であると言える。
地方自治体が抱える課題として、特別会計の財政運営、国保財政の厳しさも挙げられる。国民健康保険の財政状況は、加入者の高齢化により厳しさを増しており、特に県が示した保険税水準の準統一に関する提案も議員たちによる熱い議論を呼んだ。
議会の最後に、梅園会館の廃止問題が取り上げられた。数十年間の使用から、老朽化が目立つ中で、町はどのように利用していくかを検討する必要がある。廃止の時期や用途についても意見が交わされた。
今後、地域おこし協力隊による活動や、若者の町への移住推進などが成功を収めることで、町の成長と地域の活性化を実現する必要がある。