令和5年第4回越生町議会定例会が12月1日から7日まで開催され、数多くの重要案件が審議された。注目すべきは、越生町での個人番号制度の利活用や議員報酬の改正を含む複数の条例改正案に関する議論が行われたことである。
議案第34号では、個人番号制度利用の規範を見直す重要性が強調された。新井康之町長は、特定個人情報の管理強化とともに、住民の利便性向上を図る必要性について説明した。さらに、マイナンバー法改正に伴う追加規定の必要性を訴え、議会での慎重な審議を求めた。
また、議案第35号についても改正が提案され、町議会議員の期末手当が引き上げられることが確認された。これに対し、木村正美議員は、議員報酬の上昇が町民感覚に合致しない可能性を示唆する意見を述べた。彼は、議員報酬の改定に慎重であるべきだとした。
新井町長は、人事院勧告を基にした報酬の増額に賛同し、適切な報酬設定が必要との考えを示した。その上で、議会運営の透明性確保と住民の理解を得るための取り組みが求められている。
次に、越生町の職員給与についても議論が交わされた。新井町長は、職員の人件費の見直しに関し、地方自治体の特性を踏まえた適正な給与体系の構築が必要であると述べた。特に、一般職員との給与格差是正が求められており、ラスパイレス指数の低さについても言及された。