令和元年9月4日、越生町議会において定例会が開かれ、様々な重要議案が審議された。
議案の中で特に注目されたのは、越生町営樹木葬墓苑管理基金条例であり、これは新井雄啓町長が提案した。町営樹木葬墓苑が令和元年5月30日に開苑したことを受け、健全な運営を図るための基金設立が目的である。新井町長は、利用者からの使用料収入をもとに、施設整備費や維持管理費、修繕費に充てることを強調した。
この基金の設立に関する質疑においては、木村正美議員が長期的な運営について懸念を示した。木村議員は、利用権が決まった区画の数が増えてゆくことで、将来的に墓苑の運営に影響を与える可能性について質問した。これに対して、町田和久まちづくり整備課長は、将来的にはエリアを拡張する可能性があるとの見解を示した。
続いて、越生町森林環境譲与税基金条例も審議された。これに関して、町長は法律施行に伴い森林環境税を用いた環境保全の取り組みについて説明した。特に、森林の間伐や林業の担い手確保に資するための基金設置が重要視された。
また、工事請負契約の締結について、消防無線のデジタル化に向けた工事契約が報告された。総務課長は、デジタル化によって音質の向上など一定の改善が期待できるが、全体的なパフォーマンスに劇的な向上は見込まれないと述べた。このセクションでは、音質やアナウンスの方法についても、職員に対する研修の必要性が指摘された。
最後に、一般会計補正予算についても熱心に議論された。これは、越生町の予算における収入と支出を見直し、特に町営樹木葬墓苑によって生じる使用料が一般財源に戻ることが記載されている。町長は、収益の一部を町民に還元する方針を示し、地域住民の期待に応える姿勢を明らかにした。
議案はすべて可決され、越生町の新たな施策への進展が期待されている。