令和5年度越生町議会定例会が3月2日に開催され、各議案が上程された。主な議案には、一般会計予算や特別会計予算が含まれており、新井康之町長は施政方針に基づく説明を行った。
新井町長は、新年度の一般会計予算の総額が42億8,000万円であることを発表し、前年比で600万円の増額となる理由として、地方税の増加や社会保障費の増加を挙げた。また、町の財政健全化を図りながら、町民福祉の向上に注力する考えを示した。
具体的施策の一環として、「安心元気な越生町」を実現するため、次の6つの方針を掲げた。
1つ目は、安全で安心できる住環境の整備であり、脱炭素社会を目指して連携事業を進める方針を示した。新井町長は、関根真一議員からの質問に対し、具体的な地域活動について意見交換が行われていることを触れ、住民への啓発活動も計画していると応じた。
2つ目は、高齢者や障がい者の生活を支援する事業の強化であり、特定健康診査の実施と新しい助成制度について説明があった。高橋一正議員の問いかけには、具体的な支援内容やタクシー・バス利用助成金についての詳細が語られた。
3つ目は、女性や若者の活躍を促進する取り組みであり、町の独自ブランドや地域資源を活用した事業化が計画されている。議会でも注目されるこの事業は、今後の具体的進展が期待されている。
4つ目は、環境への配慮として、森林の保全や利用拡大を進めることで地球温暖化防止を目指す。また、地域の農業振興としての梅剪定講習会を開催し、次世代の担い手育成に向けた取り組みも進行中である。
新井町長は、過去の施政方針に沿って、住民の生活向上を実現するため多岐にわたる施策を展開し、「持続可能な越生町」の構築を目指していく姿勢を強調した。