越生町議会は令和3年9月、令和2年度の予算決算に関する一連の審議を行い、一般会計や特別会計の決算認定を進めた。
本会議では、特に令和2年度の一般会計歳入歳出決算認定に関して活発な質疑が交わされた。議員の池田かつ子氏が、農業振興費に関する情報を求め、果樹経営支援対策事業の内訳について質問した。これに対し、産業観光課の吉田正課長は、梅とユズの生産について補助金が交付されていることを回答し、特に前年よりも良好な状況になっていると紹介した。
さらには、貸付金に関しても質疑が行われ、経営状況の厳しさが指摘された。池田課長は、経営改善に向けて努力を行っているものの、今後の計画についても議論が必要であると強調した。一方で、町営住宅の老朽化についても議論され、維持管理の必要性が強調された。田中広まちづくり整備課長は、計画的な改善を進めていることを説明し、官民連携の重要性を訴えた。
また、国民健康保険特別会計の歳入状況についても議論され、岩沢清町民課長は、保険税の収入未済額についての原因を分析した。さらに、後期高齢者医療制度に関する検討も行われ、町の医療政策全体にわたる方針が明示された。加えて、いずれの決算認定案も、厳しい経営環境の中で健全な運営を維持し、各種施策の推進を図る姿勢が強調された。
会議の締めくくりとして、越生町監査委員及び教育委員会委員の任命が提案され、教育長についても新規任命されることが確認された。町は、今後も地域の教育を支える重要な役割を果たす姿勢を示している。全ての議案について議会の承認が得られ、越生町は今後も課題に取り組んでいく意向を示している。