令和4年6月2日に開催された越生町議会の定例会では、重要なトピックが取り上げられ、行政の対応が問われた。
初めに、議員から点字ブロックの補修に関する質問があり、ビニール製のブロックが多く剥がれていることが指摘された。まちづくり整備課の田中広課長は、越生東地区における点字ブロックの延長が2500メートル、上野東地区が2520メートルであることを明示。事業の実施には交差点部を重点的に補修する計画を立てていると回答。
議員からは、点字ブロックの耐用年数にも話が及び、特にビニール製の箇所の剥がれが懸念されている。田中課長は、経年劣化に伴う剥がれの問題を指摘し、対応策を講じる意向を示したが、その具体的な予算額は未定とのことだ。
次に、多くの関心を集めたのは山間部の火災対応だ。最近、麦原区で発生した建物火災の際には、埼玉県防災航空隊に出動要請が行われなかった事が取り上げられ、夜の飛行には厳格な制約があることが理由として説明された。特に、火災発生から鎮火までに10時間を超え、消火活動の遅れがあったため、今後の対応についても全員で検討していくことが求められた。
最後に、越生特産物加工研究所に関する質問も出され、指定管理の成果として、収益や経費の節減等の実績が報告された。昨年度の利用客数は577488人、売上額は75307097円であったことから、経営において一定の好循環が生まれていることが見受けられる。しかし、加工所の財務の透明性に関する意見も出され、町民からの理解を得るために財務諸表の公表が求められた。
このような充実した内容の議論が行われ、越生町の今後の発展に注目が集まっている。町は引き続き、地域住民へのサービス向上に努め、課題解決に向けた取り組みが求められる。