越生町議会では、最近の会議において、観光振興や空き家対策、また子育て支援の重要性が強調された。
特に、上谷の大クスへの観光客の増加に対する対策や管理が求められ、年間およそ8,500人が訪れるというデータが示された。町は入込客数を増やすための取り組みを進めており、さらなる情報発信が期待される。大クス地区では、環境保全や安全対策のために、看板設置や周辺整備なども力を入れていく方針が示された。
一方、空き家問題については、越生町独自の空家対策計画が策定されているが、現在の空き家の実態把握が不十分であるとの指摘があった。過去3年間におけるほぼ全ての空き家の管理は住宅所有者任せであり、町は何らかのアプローチが必要である。住民からの草刈りや不法投棄に関する苦情は散発的にあるが、町としての明確な介入策は現状では取られていないようだ。現行計画の見直しが求められている。
また、越生町による子育て支援策として、医療費無料化や学校給食支援の拡充の必要性が議論され、特に第1子に対する支援が注目された。現在の出生祝金は第1子が1万円、第2子が3万円、第3子以降が10万円であり、多子世帯への支援は評価されるものの、まず第1子の出生を促進することまで考慮すべきだという意見が出された。
町は今後も市町村及び県と連携し、より良い子育て環境を整える方針だが、財政面での調整が必要であることは間違いない。