越生町の議会は、令和二年三月に定例会を開催した。主な議題は、新型コロナウイルス対策や幼保教育の無償化、そして地域のハイキング道整備についてである。
新型コロナウイルスについて、町の認識を問う質問が相次いだ。健康福祉課の奥泉課長は、このウイルスがもたらす影響を深刻に受け止め、感染予防のための手洗いやせきエチケットの重要性を強調した。また、町民からの相談には、厚生労働省の情報を元に迅速に対応していることも伝えられた。さらに、感染者が出た場合の町の対応については、保健所が主導して接触者調査を行う方針が示された。
次に、幼保教育無償化に関する実態調査の結果が報告された。町内の幼稚園や保育園に対するアンケートでは、約90%が無償化を評価し、その効果を実感していることが明らかになった。特に、家庭負担の軽減が大きなメリットとされ、さらに保育の質向上についての要望も多く寄せられた。国の基準に基づく給食費については、越生町の保育施設でも0歳から2歳児に対する負担が軽減されているが、無償化の拡大には課題が残るとの意見もあった。
ハイキング道に関しては、通行止めになっているコースの早急な復旧が求められた。広報担当者は、事故を防ぐためにも早急な対応が必要とし、町民の協力を得ながら必要な整備を進める考えが示された。また、地域おこし協力隊を活用することで、獣害対策やハイキング環境の整備を加速させる提案もあった。
最後に、プログラミング教育について、教育長は児童に対する質の高い教育を実現するために、今後の研修計画によって教師の指導力を高めていく考えを示した。
議会では、様々な意見が飛び交い、今後の事務運営における効率化、さらには町民の安心・安全を確保する施策が求められた。