令和4年第2回小川町議会定例会が6月21日に開会され、町長による所信表明が行われた。
新町長に就任した島田康弘町長は、就任のあいさつとともに、地方創生や地域活性化に向けた施策を提案した。彼は特に、「産業・観光」の振興を重点に置き、「道の駅おがわまち」のリニューアルを進める意向を示した。このプロジェクトは、地域経済を活性化し、観光客を引き寄せるために不可欠であると強調した。
町長は「小川町復活」というスローガンを掲げ、地域の元気を取り戻すために、住民のニーズに基づいた政策の実行を誓った。町の課題として、人口減少や高齢化に触れ、持続可能な地域づくりに向けた4つの基本方針を示した。
「教育・子育て」面では、子育て支援の充実が求められる。町長は、経済的支援や教育環境の改善を目指し、具体的な施策を講じると述べた。また、福祉分野においても、医療・介護の充実と地域コミュニティの強化を図るとした。
島田町長は、環境政策にも触れ、ゼロカーボンシティの実現に向けた取り組みを共有。地域資源を生かした持続可能な取り組みによって、地域の発展に寄与する方針を示した。特に、若者が定住するための魅力的な雇用の場を創出することが急務であると述べた。
さらに、一般質問では、議員からのさまざまな視点で議論が交わされた。髙橋さゆり議員は、町長に対し道の駅のリニューアルや子供医療費無償化などについて具体的な進め方を問いただし、町の具体策と政策の透明性を求めた。この質問に対し、町長は真摯に答え、町の未来に向けた決意を表明した。
町民が安心して暮らし、将来展望が持てるような施策を展開することが求められている。議会もひとつになってこの課題に取り組む姿勢を崩さず、市民との対話を重ねながら、持続可能な町づくりを目指していく。