令和4年12月6日に開催された小川町議会の定例会において、鈴木秀尚議員が一般質問を行い、遊休農地の活用法やインターチェンジ付近の地域振興策について提案した。この質疑は地域の農業振興や景観維持を中心に進められた。
鈴木議員は、遊休農地の活用をふれあい農園として具体的に提案した。
これは、コミュニティーの活性化や環境保全の観点から重要であると述べた。また、地域のハイキングコース沿道に存在する遊休農地は有効活用できるとして、「町が積極的に介入して農地を耕作する希望者を募る方法は考えられないか」と問いかけた。
これに対して、轟英明環境農林課主幹は、ふれあい農園の概念を説明し、現在小川町では186区画の市民農園を運営していると述べた。加えて、遊休農地の問題について、全国的な傾向として担い手の不足や高齢化が進行中であると指摘し、遊休農地問題の軽減策として市民農園の新設については条件を考慮しながら検討する意向を示した。
次に鈴木議員が、嵐山小川インターチェンジ付近の活用について言及した。鈴木議員は、「交通至便なこの地域に、体験農園や観光農園を設立することで多くの都市住民を呼び込む大きな可能性がある」と強調した。
これに対し、轟主幹は、「町としては現時点でその方向性は考えていないが、農業者や土地所有者と連携を保った上で、実現可能な体験農園の運営ができるか検討していく」と答えた。
この質疑の最後に鈴木議員は、子供たちに農業体験を通じて自然を学ばせる意義を強調し、町がこのような施策にさらに積極的に取り組むことを求めた。地域の発展に向けた進展として、多様な意見が交わされる中で、具体的な施策が実施されることへの期待が寄せられた。