令和5年第3回小川町議会定例会で、様々な議題が議論された。特に注目を集めたのは、駅北側整備事業の進捗と市民参加型の小川町SDGsプロジェクトについての動向である。
駅北側整備事業について、瀬上好之都市政策課長は、この事業に変化はない旨を述べた。議員からは、交通渋滞の解消や駅南側の混雑を避けるための整備必要性が強調された。さらに、小川町駅周辺の不動産の需給にも影響を与えることが予想され、地域の活性化にも寄与すると期待されている。
また、町道5090号線の拡幅や歩道整備についても、具体的な計画が示された。これによって安全性の向上が見込まれることから、町の公共交通機関の利用促進にも寄与する可能性がある。論点として、駅北側整備が生活の利便性を向上させ、ひいては人口減少を食い止める重要な施策であるとの意見が多く見られた。
さらには、来年度からの給食無償化の可能性が取り上げられるなど、地域活性化に向けた具体的な施策が検討されている。鈴木秀尚議員が提示した給食費無償化については、町長が検討する価値は認めつつも、具体的な財政負担について慎重な姿勢を見せた。
エネルギーの地産地消についても、岡部孝一環境農林課長が様々な取り組みを説明。再生可能エネルギーの利用促進に向けた地域の協力が今後求められる。 地価公示の結果を踏まえた町税収入の見通しについても、町財政の現状を危惧する声が聞かれる中、地域活性化のための事業促進が求められている。
町全体の施策については、島田康弘町長が道の駅のリニューアルを起爆剤とし、町の復活に向けた取り組みを進める姿勢を示した。町民の意見を大切にし、未来に向けたビジョンをしっかりと描くことが求められている。