令和元年6月の小川町議会定例会が開催され、学校給食への有機米導入、および武州いぶし瓦の伝統的製造技術の継承が討議された。
最初に、学校給食への有機米の導入に関する提案がなされた。町の学校給食では年間約16トンの米が使用され、主に埼玉県学校給食会を通じて調達されている。
金子美登議員は、有機農業推進協議会の活動を踏まえ、地場の有機米を学校給食に導入すべきとの意見を述べた。それに対し、下村治学校教育課長は、現在提供されている米は732.9円ということを説明し、質の維持と価格のバランスが大切であると強調した。
次に、武州いぶし瓦の伝統技術に関する発言があり、維持と普及についての重要性が再確認された。井口亮一議員は、伝統的製造技術が地域の文化であり、保護と活用が必要であるとの見解を示した。
防災地域支援課では、国が実施する地域の防災・減災・低炭素化を同時に実現するための補助事業の積極的な活用を促進する方針を示した。課長は、指定避難場所である町の公共施設に再生可能エネルギー設備の導入を進める重要性を訴えた。
総括として、町長は、財政面を考慮しつつも、子供たちや住民の安全・安心に資する施策を講じていく決意を示した。課長たちは安定供給が可能である場合、有機米の導入について積極的に取り組む準備があると発言した。
現在有機農業の振興と、地域の生産者を支援することで、町全体が地域振興に向けて動き出すことが求められている。また、瓦の伝統技術を未来に引き継ぐため、町としてどのようにサポートするかが今後の課題として浮上している。
学校給食の有機米化や武州いぶし瓦の技術継承は、地域産業の活性化や子供たちの健康を支える重要な施策の一環として位置づけられることが期待される。