令和5年第1回小川町議会定例会が、令和5年2月28日に開会した。
初めに、山口勝士議長が開会を宣言し、新型コロナウイルス感染症対策の観点から、議場内でのマスク着用は個人の判断に委ねる方針を示した。
続いて、町長の島田康弘氏が行政報告を行った。彼はトルコ・シリア地震の影響について言及。特に、5万人以上が犠牲になったことを悲しみ、町民に対し募金活動を行っていることを報告した。
その後、予算案など重要事項が上程され、一般質問が行われた。ここでは、髙瀬勉議員や髙橋さゆり議員が町の施策に対する質問を行った。髙瀬議員は、学校給食の質とその提供方法について質問。他方で、髙橋議員はLGBTQの方々への支援策や自然災害時の対応策について尋ねた。
町長は、交通安全対策や、特別支援教育など、行政の取り組みに対する質問に対し、町が抱える課題とその対策について説明した。また、Assistive communication deviceやYouth support programの導入についても言及し、特に少子高齢化に伴って進展する地域支援策の重要性が強調された。特に、町内のアクセスに課題が残る事案があるため、より多くの人に優しい地域作りが求められると述べた。
次に、町の自然環境、地域資源を活かした観光施策も検討の対象となり、道の駅の役割が今後の観光促進におけるカギを握るとした。ここで、小川町は住みたい田舎ランキングの評価にもつながる施策を進めており、その成果として移住希望者の増加も報告されている。
また、町内の文化財に関する取り組みも重要視されている。町は和紙体験学習センターを保存、活用し、地域資源を生かすことを目的としている。これにより、町民の意識向上を図り、訪れた観光客にも地域の文化を直接体感してもらう取り組みを進めている。
議長は最後に、議案提案における議員提出の意見を聞き、審議を進めながら、町の発展と未来への一層の閃きを期待した。少なからず、地域の特性を知り、愛着を持つ人が増えれば、町の発展は必然的に続くことが示唆された。