令和元年第4回小川町議会定例会が開会された。
議会では地方自治や町政運営に関する重要な議題が討議された。特に、町長の松本恒夫氏が行った行政報告は、多くの注目を集めた。町長は台風19号の影響について言及し、その被害状況を詳述した。彼によれば、11月22日時点で住家の半壊や一部損壊が多数確認され、いかに早急な復旧が求められるかを強調した。
松本町長は、被害が甚大であったため、町として緊急対策を講じたことを明らかにした。道路復旧や被災証明書の発行、さらに災害廃棄物の受け入れについて措置を進めているという。また、町内イベントの開催に関しても報告した。11月16日に開催された「第17回比企郡市人権フェスティバル」や、12月8日の「第27回小川和紙マラソン大会」の準備が進んでいることも述べた。
一般質問では、「2020年東京オリンピック・パラリンピック」への観光誘致方法やその経済効果について、戸口勝議員が取り上げた。彼は、台風や自然災害の脆弱性を指摘し、町民の避難行動についても疑問を呈した。特に自治体としての備えが問われる場面で、地域の自主防災組織の活用を強調した。災害時に迅速かつ適切に避難所を運営するため、住民の参加が必要であり、平時からの訓練が欠かせないと述べた。
会議後、議員たちは、災害対応に向けた取り組みや市民参加の重要性を確認し、継続的な防災教育と対策実施を求めた。松本町長は今後も町民の生命と財産を守るための施策を強化していく意向を表明し、議員との連携を図っていく姿勢を示した。